コラム

2014年2月27日(木)

「リフレーム・ダイアローグ」イベント回想記

松波 晴人

 2月8日(土)、大阪ガス行動観察研究所主催のイベント「リフレーム・ダイアローグ」が行われました。東京は大雪だったにもかかわらず、多くの方々に集まっていただき、ありがとうございました。

 そこで、パネラーの方々や、参加者の方々の意見を聞いていて、強く感じたことがいくつかありますので、そのうちの2点をお伝えしたいと思います。

 まず1点目は、組織としての課題についてです。

 「イノベーションのもととなる新たなリフレームされたアウトプットを考案すること」はとても大変なことですが、それにも増して困難なことがあります。
それは「現状の企業の枠組みの中でイノベーションを成功させる」ことの難しさです。
この点はたぶん、参加いただいたみなさんも同様に感じられたことだと思います。
「現状の企業の仕組みの中にいては、イノベーションは起こせないので、外に出るしかない」という意見までありました。

 ステークホルダーが多く、しかも説明責任がある中、よい「イノベーションのもと」があったとしても、実現するのが難しい、のが実情です。

 「iPhoneのアイディアはすでに日本にもあった」という話もあるぐらい、「イノベーションのもと」があったとしても、それをどう現状の組織の中で実現していくのか。
イノベーションを生むためには、組織の枠組みから変える必要が本来ある、ということを考えさせられました。
ただし、組織が変わらないことを嘆いていても何も変わらないので、まずは成功例を作る必要があります。

 それと、イノベーションが新しい分野であるがゆえの問題ですが、「言葉の整理」の問題です。
「イノベーション」という言葉の定義自体も、人によって違っています。
「課題解決はイノベーションか」「技術革新が伴わなければイノベーションではないのか」など、概念を丁寧に定義し、みんなで共有して、議論の手前でコミュニケーションエラーが起きないようにしなければなりません。
また、この分野についていろんな人が興味深い経験や概念をお持ちなので、それぞれについてよい名前を付けていかなければならないと確信しました。

 みなさんにとって、「正解」のないことについてどうするべきか、「安易に正解を求めず」に考えていく、という機会になっていれば、本当にありがたいです。
参加者のみなさま、運営のみなさま、ありがとうございました。