コラム

2013年5月23日(木)

普段の生活のなかで、「常に考える」にトライしてみましょう。

松波 晴人

 ある週末に、あるコーヒーチェーン店に入り、お気に入りのコーヒーを頼みました。
一口飲んでみて思ったのは、「いつもより味が濃くて苦めだな」ということでした。

 さて、あなたにも同じことが起こったとしましょう。

あなたは、何が原因でそうなったと考えますでしょうか?

 ・いつも行く店舗と違う店舗だったので、店舗によって味が違うから?
 ・新人さんが作ったため、という個人のスキルによるばらつきによるもの?
 ・いつもより小さいサイズを頼んだので、作る量によって味が
  少し変わってしまう?
 ・こちらの体調がいつもと違うから同じクオリティなのに感覚が違う?

 などなど、いくつも原因をあげることが可能です。これはシャーロックホームズが「あなたが犯人だ!」と特定するのと同じ思考プロセスで、このプロセスが、行動観察では非常に重要です。

 コーヒーがいつもより苦かったことの原因を特定するためには、「いつもと違う店舗」「新人さんが作った」「いつもより小さなサイズだった」「体調が違った」などの様々なファクトを観察によってまず集めなければいけません。

 そのコーヒーを最後まで飲むと、新しい情報が得られました。下の方がすごく甘かったのです。
つまり、なんらかの理由で味の均一性が失われ、「苦い部分」と「甘い部分」が分離してしまっていたのです。
新しい情報が加わると、原因を特定しやすくなります。このケースでは、「こちらの体調説」「サイズ説」が原因である可能性は低くなります。

 このような日常のちょっとしたことでも、行動観察のスキルを磨くことが可能です。
みなさん、普段の生活のなかで、「常に考える」にトライしてみましょう。