コラム

2013年8月22日(木)

番組制作に注ぎ込まれるエネルギーのすごさ

松波 晴人

 8月6日(火)に、NHK総合テレビにて「行動ウオッチャーズ」が放送されました。
観ていただいた方々、ありがとうございました。

 今回、1つの番組を作るのに参加させていただいて、実感したのは「番組制作に注ぎ込まれるエネルギーのすごさ」でした。
この25分の番組のため、どれだけたくさんの人達の知恵と、時間と、技術とが投入されたか、それを考えるだけで気が遠くなるほどです。

 あらためて、番組制作のみなさま、そしてご協力いいただいたみなさまに、感謝申し上げる次第です。
さて、今回の番組において、私がとても大事だと考えた点を3点ご紹介したいと思います。

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(1)お役に立つこと
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今回の放送を受けて、8月15日(木)の読売新聞の放送塔という欄に、行動ウオッチャーズを視聴された方からの投稿が掲載されていました。

その投稿には、「実社会に大いに役立つ内容」という表現がありました。
大変ありがたいお言葉です。なぜなら、その点を大変意識したからです。
お時間をとって番組を観ていただくからには、何か「役立つこと」をお伝えしたい。

番組では、「どういうときに人間がどう行動するか」だけでなく、その理由を解説させていただきました。「人間って面白い」「明日から使えそうだ」と少しでも感じていただければ、という思いがありました。

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(2)本質を追求する
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番組での実験のテーマは、「どうすればこの入口に来る人を増やせるか」ということでした。このテーマにチャレンジするため、私は「そもそも、入口とは何か?」を考えることにしました。

「どういうしつらえになっていれば、それを入口と感じるのか」

これは建築に関係する事柄なので、様々な建築の書籍をひもときました。
その結果、「ウェルカム(歓迎されている)感」という考え方に行き着き、「ウェルカム感を感じてもらうためにどういうデザイン要素が必要か」を考えました。
ひらめきのアイディアも重要ですが、このように「本質は何か?」をしっかり考えることがより重要だと考えました。

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(3)お客さまに価値を提供する
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行動観察は、お客さまに価値を提供することにこだわりたいと考えています。「お客さまが入りやすいコンビニ」には、「どんどんお客さまに来て欲しい」コンビニ側の思いもありますが、お客さまにも大きな価値があります。

暑い外を歩いていて、飲み物が欲しい、そんなとき。なんだか入りにくいお店だな、よりも、入りやすいお店だな、の方がお客さまにとって価値があります。しかも、中に入って立ち読みもOKであればなおさら。

つまり、お客さまに価値をもたらし、その結果、コンビニ側にもメリットがある。そんなwin-winの関係を作りたいと考えています。


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 これらの3点は今回の番組に限らず、行動観察において非常に重要視している事柄です。
今後も、みなさんに価値を提供するべく、努力し続ける所存です。
よろしくお願いいたします。